~とある日の話~
結江「ははうえー! またみゆきが泣いてるー!」
深雪「ないてないもん…」
結望「あらあら…」
結江「みゆきのことぎゅっしてあげて! 私はちちうえのところに行く!」
結望「ふふ、そうね」
深雪「別に大丈夫だもん…」
結望「もう…。いい子いい子」
深守「…何あれカワイイ」
結江「ゆえは?」
深守「死ぬ程カワイイ」
結望「――深雪寝ちゃったわ…ってあれ? 父上はどうしたの?」
結江「ちちうえ、さっき泣きながらどっか行っちゃった」
結望「………なんて?」
結江「でもおもしろかった」
結望「…じゃあ、結江は一人?」
結江「ううん、せつなといた」
結望「折成来てるの?」
結江「うん! 担いでくれた!」
結望(…逃げたのかな)
~かいゆの!~
海萊「なんで俺はお前なんかを…(好きになったんだよとかもにょもにょ)」
結望「もう、海萊さんったら失礼ですよ。ほら見て下さい、向こうで深守が怒っています」
海萊「お前じゃなくて深守さんが怒るのか…」
結望「私は海萊さんの事理解してるつもりなので…」
海萊「………っはぁ~かわいい」
~かいゆのの深守~
深守「あんのバカ本当に結望を幸せに出来るのかしら…っ(手ぬぐいを噛み締めながら見ている)」
昂枝「まぁ他の話の時みたく信じてやれや…」
深守「それができたら苦労してないわよぉぉぉ」
昂枝「泣くなウザったい!」
深守「お父さんあんな人を旦那にするなんて許せません!!」
昂枝「お前はいつから結望の父親になったんだ」
深守「何を言ってるの紀江ちゃんと四年間結望を育てたのよっ! 当たり前に親心も目覚めてるでしょ!!」
昂枝「あ~はい、すまんな。それを言うなら俺も幼馴染心ってもんがあってだな」
~それぞれの~
深守「んっふふアタシの妻最高」
結望「妻…(ぽっ)」
昂枝「俺も結望を妻にしたい人生だった」
深守「来世も渡しません」
昂枝「お前に来世ってあるのか」
深守「失礼な!」
昂枝「妻…結望が、妻…尊い…(頭抱え)」
深守「オバチャンも嬉しいわ(号泣)」
昂枝「鼻水垂らすな変態狐」
結望「深守…泣かないで…」
深守「だっでぇ…うちの子達が結婚したのよぉ……」
昂枝「いつから親になったんだ」
深守「少なくとも結望の父親よ…」
昂枝「オバチャンどこいった…」
想埜「えへへ、結望が奥さんなの嬉しいな~」
結望「私も旦那さんが想埜で嬉しいな」
深守「か、…わいいわね…(抑えている)」
想埜「深守さん! どうですか晴れ姿です」
深守「なんかもう、本当に可愛い(抑えている)」
結望(深守が悶えているわ…)
海祢「僕が添い遂げるのは結望さんだけです」
結望「…なんか、照れますね…」
深守「――この子達も可愛いわね(抑えている)」
海萊「覗き見するな」
深守「仕方ないじゃない……萌え、なんだから」
海萊「もえ…? 何だそれ」
折成「俺の妻です(腰に手を回しながら)」
深守「チッ普通に似合うのがムカつくわね」
折成「何でだよ結望は俺のだし当たり前だろうが舌打ちすんな」
結望「折成…恥ずかしい、です」
折成「たまには見せつけるのもありだろ」
深守「今すぐ殴りましょうか」
海萊「俺のつ―」
深守「却下」
結望(また始まってしまった)
海萊「何でだよいいだろうが正妻だぞ。そもそも俺には結望さんだけだ」
深守「なんか…違うのよ、なんか…こう…わかるかしら」
結望「お父様、落ち着いて…?」
深守「それはね、ずるい」