会話劇①

~とある日の話~

結江「ははうえー! またみゆきが泣いてるー!」

深雪「ないてないもん…」

結望「あらあら…」

結江「みゆきのことぎゅっしてあげて! 私はちちうえのところに行く!」

結望「ふふ、そうね」

深雪「別に大丈夫だもん…」

結望「もう…。いい子いい子」

深守「…何あれカワイイ」

結江「ゆえは?」

深守「死ぬ程カワイイ」

結望「――深雪寝ちゃったわ…ってあれ? 父上はどうしたの?」

結江「ちちうえ、さっき泣きながらどっか行っちゃった」

結望「………なんて?」

結江「でもおもしろかった」

結望「…じゃあ、結江は一人?」

結江「ううん、せつなといた」

結望「折成来てるの?」

結江「うん! 担いでくれた!」

結望(…逃げたのかな)



~かいゆの!~

海萊「なんで俺はお前なんかを…(好きになったんだよとかもにょもにょ)」

結望「もう、海萊さんったら失礼ですよ。ほら見て下さい、向こうで深守が怒っています」

海萊「お前じゃなくて深守さんが怒るのか…」

結望「私は海萊さんの事理解してるつもりなので…」

海萊「………っはぁ~かわいい」

 

 

~かいゆのの深守~

深守「あんのバカ本当に結望を幸せに出来るのかしら…っ(手ぬぐいを噛み締めながら見ている)」

昂枝「まぁ他の話の時みたく信じてやれや…」

深守「それができたら苦労してないわよぉぉぉ」

昂枝「泣くなウザったい!」

 

深守「お父さんあんな人を旦那にするなんて許せません!!」

昂枝「お前はいつから結望の父親になったんだ」

深守「何を言ってるの紀江ちゃんと四年間結望を育てたのよっ! 当たり前に親心も目覚めてるでしょ!!」

昂枝「あ~はい、すまんな。それを言うなら俺も幼馴染心ってもんがあってだな」

 

 

~それぞれの~

深守「んっふふアタシの妻最高」

結望「妻…(ぽっ)」

昂枝「俺も結望を妻にしたい人生だった」

深守「来世も渡しません」

昂枝「お前に来世ってあるのか」

深守「失礼な!」

 

昂枝「妻…結望が、妻…尊い…(頭抱え)」

深守「オバチャンも嬉しいわ(号泣)」

昂枝「鼻水垂らすな変態狐」

結望「深守…泣かないで…」

深守「だっでぇ…うちの子達が結婚したのよぉ……」

昂枝「いつから親になったんだ」

深守「少なくとも結望の父親よ…」

昂枝「オバチャンどこいった…」

 

想埜「えへへ、結望が奥さんなの嬉しいな~」

結望「私も旦那さんが想埜で嬉しいな」

深守「か、…わいいわね…(抑えている)」

想埜「深守さん! どうですか晴れ姿です」

深守「なんかもう、本当に可愛い(抑えている)」

結望(深守が悶えているわ…)

 

海祢「僕が添い遂げるのは結望さんだけです」

結望「…なんか、照れますね…」

深守「――この子達も可愛いわね(抑えている)」

海萊「覗き見するな」

深守「仕方ないじゃない……萌え、なんだから」

海萊「もえ…? 何だそれ」

 

折成「俺の妻です(腰に手を回しながら)」

深守「チッ普通に似合うのがムカつくわね」

折成「何でだよ結望は俺のだし当たり前だろうが舌打ちすんな」

結望「折成…恥ずかしい、です」

折成「たまには見せつけるのもありだろ」

深守「今すぐ殴りましょうか」

 

海萊「俺のつ―」

深守「却下」

結望(また始まってしまった)

海萊「何でだよいいだろうが正妻だぞ。そもそも俺には結望さんだけだ」

深守「なんか…違うのよ、なんか…こう…わかるかしら」

結望「お父様、落ち着いて…?」

深守「それはね、ずるい」

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