あらすじ

今よりもずっと昔、山間にある小さな村には妖が多く存在していた。

妖は村にとって危険な存在であり、妖を倒す事を生業とする集団まで現れた。
 
その村に暮らす芥子色の髪の毛と柳緑色の瞳を持った少女、
笹野結望は幼い頃に両親を亡くし、
宮守家でお世話になっていた。
 
外見が故、妖と同じように日々除け者として嫌われていた彼女はある日、
入り込んだ森の中で美しい狐に出会う。
 
しばらくして、またあの狐に会いたいと思った矢先、
結望は事件に巻き込まれる事となる。
それは彼女自身と、その周りの運命を大きく変えるもので―――。
 
毎日が何事もなく、平和に過ぎますように。
皆はそう願っていた。